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住まいの選択
2026.02.04
第10回 郊外に家を買うのは不安?検討前に知っておきたい「よくある5つの誤解」

「東京23区の家賃高騰」という現実に直面し、住み替えを検討し始めたものの、「本当に郊外でやっていけるだろうか……」と不安を感じていませんか?
慣れ親しんだ都会を離れることへの不安は当然ですが、その不安の多くは、実は思い込みや古い情報による「誤解」かもしれません。今回は、30代・40代の子育て世帯が抱きがちな5つの誤解を紐解き、これからの時代に合った住まい選びの考え方を解説します。
誤解1:通勤時間が延びると「自由な時間」がなくなる
最も多い不安が、通勤時間による拘束です。しかし、今の時代、時間は「長さ」よりも「質」で考えるのが主流です。
「家賃 世帯所得」のバランスを考えて都心に住み続け、狭い部屋でストレスを抱える生活と、移動時間に読書や仕事の準備を済ませ、帰宅後は広いリビングで心からリラックスできる生活。どちらが心豊かな時間を過ごせるでしょうか。 最近では「座れる始発駅」や「特急利用」を戦略的に組み合わせることで、通勤時間を「貴重な一人時間」に変えている方が増えています。
誤解2:郊外の家は「資産価値」が落ちやすい
「家を買うなら23区内でないと資産にならない」という声も聞かれます。しかし、現在のような不動産高騰期においては、23区内の物件は「高値掴み」になるリスクも孕んでいます。
一方で、「通勤圏 戸建て」エリアでも、相模原・県央エリアのように再開発や路線の直通化が進んでいる街は、資産価値が維持されやすい傾向にあります。何より、賃貸で払い続ける家賃は「100%掛け捨て」ですが、持ち家は住宅ローンの返済とともに着実に自分の資産が積み上がっていくという決定的な違いがあります。
誤解3:一戸建ては「メンテナンス」が大変すぎる
「マンションのように管理会社がいないから、すべて自分でやるのは無理」という誤解です。 今の新築戸建ては、建材の耐久性が飛躍的に向上しており、頻繁な大規模修繕は必要ありません。また、マンションで毎月支払う「管理費・修繕積立金・駐車場代」の合計(月5〜8万円程度)を考えれば、その分を自分で積み立てておくほうが、はるかに自由度の高いメンテナンス計画を立てられます。
誤解4:郊外は「買い物や通院」が不便になる
かつての「郊外=不便」というイメージも過去のものです。 現在、通勤圏の主要駅周辺には、巨大なショッピングモールや、最新の設備を備えた大型病院、それから23区内よりも余裕のある配置の保育園などが充実しています。むしろ車を利用できる戸建て暮らしなら、重い荷物の買い物や雨の日の送迎も、23区内の自転車移動よりスムーズになるケースが多いのです。
誤解5:「もっと安くなってから」が賢い買い時である
不動産価格や金利の動向を見て「住宅購入 タイミング」を待っている方も多いでしょう。しかし、待っている間に支払う「家賃」を忘れてはいけません。
例えば月20万円の家主への支払いを2年続ければ、480万円が失われます。価格が下がるのを待つコストよりも、今すぐ資産形成を始めたほうが、トータルの収支でプラスになることがほとんどです。住宅ローンの完済年齢を考えても、早めのスタートは将来の自分を助けることになります。
まとめ:住まい選びの選択肢を広げ、家計の未来を最適化する
住み替えに対する不安の多くは、具体的な数字や最新のエリア情報を整理することで解消可能です。 「東京23区」という枠組みから一歩外へ出て、「住まい選びの選択肢を広げる」ことは、単なる引っ越しではなく、住居費という最大固定費を削減し、それを教育費や将来の資産へ転換する「資産戦略」に他なりません。
現在の市場環境において、家賃を払い続けるリスクと、早期に資産を持つメリットを天秤にかけたとき、合理的な選択肢はどこにあるのか。フラットな視点で条件を整理することで、あなたのご家族にとって最も納得感のある住まい探しが実現するはずです。